天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


そう思いながら、俺は第2体育館の方へ向かった。

第2体育館の方はほとんど人が来ない。

体育館に着くと、中からボールの音がした。

やっぱり、練習してる。

開いたままの扉から中を見ると、篠宮がキレイにシュートを決めたところだった。

この前と比べたらすごい成長してる。

「シュート上手くなったな」

「日生くん、部活は?」

声をかけると、篠宮がかなり驚いたように訊いてきた。

「今日は1試合だけだったからもう終わり。それに、また時間あったら教えるって言ってただろ?」

ホントは先月練習があった時にまた教えたかったけど、バスケ部とサッカー部の助っ人に駆り出されて下校時刻まで練習してたからな。

結局最初の日しか一緒に練習できなかったけど、やっと今日時間がとれた。

でも、俺がいなくてもこうやってひとりで残って練習してたなんて、篠宮ってホント真面目っていうか一生懸命なんだな。

「そうそう、ボール見ないで前向いて」

今日はドリブルとドリブルシュートの練習。