* * *
球技大会当日。
6月の梅雨の時季にしては珍しく、綺麗な青空が広がっている。
開会式のあとに早速試合が始まった。
午前中は学年クラス対抗で、事前に各クラスの体育委員がくじ引きをして対戦チームが決まっている。
私のチームは、C組のBチームと対戦。
運悪く女子バスケ部がいるチームで、1回戦目で敗退。
でも、日生くんに教えてもらったおかげで、シュートが決められた。
「咲姫、ナイスシュートだったね」
試合が終わったあと、試合待機組で応援席にいた流風ちゃんが声をかけてくれた。
伊吹ちゃんは隣のコートでまだ試合中。
「日生に教えてもらった成果出てるんじゃない?」
近くにいた同じチームの長嶋さんが笑いながら言った。
「え!? いやいや……」
確かにそうなんだけど。
当分こうしてみんなに色々言われるのかな。
今も、他のクラスから感じる、好奇の視線。
そして日生くんファンの子からの鋭く突き刺さるような視線。



