天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


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球技大会当日。

6月の梅雨の時季にしては珍しく、綺麗な青空が広がっている。

開会式のあとに早速試合が始まった。

午前中は学年クラス対抗で、事前に各クラスの体育委員がくじ引きをして対戦チームが決まっている。

私のチームは、C組のBチームと対戦。

運悪く女子バスケ部がいるチームで、1回戦目で敗退。

でも、日生くんに教えてもらったおかげで、シュートが決められた。

「咲姫、ナイスシュートだったね」

試合が終わったあと、試合待機組で応援席にいた流風ちゃんが声をかけてくれた。

伊吹ちゃんは隣のコートでまだ試合中。

「日生に教えてもらった成果出てるんじゃない?」

近くにいた同じチームの長嶋さんが笑いながら言った。

「え!? いやいや……」

確かにそうなんだけど。

当分こうしてみんなに色々言われるのかな。

今も、他のクラスから感じる、好奇の視線。

そして日生くんファンの子からの鋭く突き刺さるような視線。