天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


ムカつく!

ホントこういうところ子供の頃から変わってない。

「さっさと昼練行けば!?」

「はいはい」

怒りながら言う私に、爽くんは面白くてたまらないというように笑いながら去っていった。

やっと落ち着いてお弁当が食べられるよ。

「咲姫、朝から一躍有名人だね」

伊吹ちゃんが苦笑しながら言った。

「まさかこんな騒ぎになるなんて思わなかったよ」

見られてたうえにこんなに急速にウワサになるなんて。

「男子と関わるの苦手だった咲姫が、放課後に日生とふたりきりなんてあたしだってマジビックリだよ。まさかとは思うけど、なんかあったりした?」

流風ちゃんの言葉に、一瞬、日生くんに至近距離でからかわれたことと「仔猫ちゃん」って言われたことを思い出しちゃった。

「ホントにバスケ教えてもらってただけだって」

「なんか顔赤くない? あやしいなぁ~」

「だからホントのホントに何も変なことはしてないっ!」

そうだよ。

あれはただからかわれただけなんだもん。