天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


「咲姫、体育館で日生とやばいことしてたんだって~?」

後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。

「……してないってば!!」

思い切り否定しながら振り返ると、予想通りそこにいたのは爽くん。

「まさか咲姫が日生とそういう関係だったとはなぁ……」

「!」

爽くんの言葉に、食べかけていた卵焼きが喉につまった。

「咲姫めっちゃ動揺してるし」

流風ちゃんが私の慌てぶりに隣で笑ってる。

「だから、そういう関係じゃないって!」

「じゃあどういう関係?」

爽くんが面白がって突っ込んできた。

どういう関係も何も、ただのクラスメートなんだけど。

と思ったそのとき、

「なんか盛り上がってるね」

爽くんじゃなくて女の子の声が聞こえた。

「伊吹ちゃん!」

ナイスタイミング!

「ほら、乙女のランチタイム邪魔しないでよ」

これ以上突っ込まれたくなくて私がそう言うと、

「はぁ? 咲姫は乙女じゃねぇだろ?」

またしても爽くんがバカにしたように笑いながら言った。