「小さくててふわふわしてて、見てると触りたくなる。仔猫ちゃんって感じ」
「……へっ!?」
そんなこと言われたことないから、恥ずかしくて一気に顔が熱くなる。
「お、仔猫ちゃんが照れてる~」
「こ…仔猫じゃないもん!」
必死に否定する私を見て、
「咲姫ってホントいちいち反応が面白い」
そう言って笑う日生くん。
日生くんってこんなキャラだった?
さっきから今までのイメージがどんどん崩れてるんだけど。
クールに見えて天然だったり、優しいと思ったらちょっと意地悪だったり……。
日生くんと一緒にいるといつもドキドキするけど、いつも以上にドキドキしてるのは、日生くんがいつもとちょっと違うせい?
「下校時刻だから早く帰れよ~」
どこからか先生の声が聞こえてきた。
そうだ、もう下校時間なんだ。
早く着替えて帰らないと校門閉められちゃう。
「ほら、早く帰らないと仔猫ちゃんは狼に食われるぞ」
「だから仔猫ちゃんじゃないってば!」
日生くんの言葉にまた顔が熱くなる。
