天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


困ってるとき、いつもすごいタイミングで助けてくれる。

男の子にこんな風に優しくしてもらったことなんて今までなかったから、なんか申し訳ない気がして戸惑う。

「何か私にできることがあったらお礼するから」

「お礼?」

「うん」

「なんでもいい?」

「……え? うん、私にできることだったら」

なんでそんなことを訊くのかわからずにそう答えると、日生くんが私の真正面に立った。

距離近っ!

ビックリして思わずあとずさる。

でも、すぐ後ろは体育館の壁。

これ以上は距離を遠ざけられない。

「なんでもいいって言ったよな?」

日生くんが、そう言いながら両手を私のすぐ横の壁につける。

この体勢って壁ドンってやつでは……?

慌てて動こうとしたけど、身動きできない。

「逃げらんねぇよ?」

日生くんが意地悪な笑みを浮かべて、顔を近づけてきた。

……うそ……。

ちょ、ちょっと待って。

っていうかなんでこんな展開になるの!?