私は、練習がある日は短い時間だけど自由練習をしていた。
相変わらず私以外は誰も残らず、体育館の中は私ひとりだけ。
何回かシュートの練習をしてみる。
日生くんに教えてもらったおかげで、シュートはかなりの確率で入るようになった。
日生くん、運動神経良いからやっぱり教えるのも上手いのかも。
ふと、扉の外に視線を向ける。
でも、誰もいる気配がない。
やっぱり今日も部活に行っちゃったのかな。
『また時間あったら教える』なんて、ただの気まぐれで言っただけかもしれないのに。
真に受けて、もしかしたら今日は……なんて期待して練習して待ってる。
私、何やってるんだろう。
あともう1回シュート打ったら帰ろう。
そう決めてボールを投げると、見事にシュートが決まった。
「シュート上手くなったな」
拍手と一緒に、誰かの声が聞こえて振り向くと……
開けたままの扉の近くに日生くんが立っていた。
