「なにごとっ!?」
声がした方へ視線を向けると……
「日生くん~」
「玲央くん~」
女の子たちの歓声を受けていたのは、今や校内一のモテ男子と言っても過言ではない日生くんだった。
「日生くん、やっぱり高校でもモテてるねぇ~」
流風ちゃんと伊吹ちゃんは中学が日生くんと同じ学校で、彼の人気ぶりをよく知っている。
「確かにカッコイイとは思うけど……な~んかなぁ」
わたしが何気なくつぶやくと、
「日生がモテるのは、ただカッコイイからじゃないのだよ、篠宮くん」
流風ちゃんが人差し指をわたしの顔の前で振って言った。
その口調と仕草は一体誰の真似よ?
「日生は、一見クールだけど喋るとかなり天然なの。そのギャップに女の子たちはキュンとくるわけよ」
「あ、そう」
‘’キュンとくるわけよ”とか言われても、わたしにはイマイチよくわからない。
「う~わ、全然興味なさそうだね」
「うん」
