「この感覚、覚えて投げて」
「……うん」
俺が離れると、篠宮は少しホッとしたような表情を浮かべた。
そんなに緊張してたのかと思うと、なんか悪いことしたようなショックなような。
ちょっと複雑な気持ちになりつつ、もう一度篠宮が投げる姿を見ていると
「入ったぁ!」
篠宮が嬉しそうな声をあげた。
「ナイスシュート!」
やっとシュートが決まって、拍手する。
「今の感じ忘れないように、もう1回投げてみな」
そう言って、もう一度篠宮にボールを渡す。
体で覚えるまで何度か投げないと、またすぐに感覚を忘れてしまうから。
でも、篠宮はコツをつかめたらしく、またキレイにシュートを決めた。
「入ったよ! なんかコツつかめたみたい!」
ホントに嬉しそうな笑顔で駆け寄ってきた。
瞳をキラキラさせた無邪気な笑顔。
ホント可愛すぎてやばい。
「うん。頑張ったな、篠宮」
そう言いながら、軽く頭に手を乗せる。
