天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


* * *


爽やかな風が心地よい4月半ば。

どこからかウグイスの鳴き声が聞こえる。

「のどかだねぇ~」

のんびり呟いたのは、わたしの前の席に座っていたことがきっかけで仲良くなった佐神 流風ちゃん。

身長155センチのオシャレ大好きな女の子。

「今日はピクニック日和だね」

流風ちゃんの隣でそう言ってお弁当を広げたのは美原 伊吹ちゃん。

流風ちゃんと中学時代からの友達で、一緒の高校に合格して同じクラスになったらしい。
身長165センチでスタイルが良くて、ストレートロングの大人っぽくてキレイな女の子。

高校生になって1カ月が過ぎて、わたしはこの2人と特に仲良くなった。

最近はこうして3人で中庭でお弁当を食べてる。

「咲姫の卵焼きもーらいっ」

「あ~っ流風ちゃん勝手に取らないでよ~」

「ふたりとも、何小学生みたいなことしてるの」

3人で話していたら、突然、渡り廊下の方から女の子何人かの黄色い歓声が聞こえた。