【Side 玲央】
連休明けの数学の授業中。
俺は、篠宮の後ろ姿を見ていた。
あれから、あの放課後の篠宮の笑顔が頭から離れない。
それに男子と必要以上に関わらない理由を偶然にも聞けて、正直嬉しかった。
小さい頃にからかわれたことを気にしてたなんて、可愛いよな。
「え~それでは、問2の答えを……篠宮」
そんなことを思っていたら、塚ちゃんが篠宮を当てた。
「………」
でも、返事がない。
「篠宮」
もう1回呼ばれても、反応がない。
もしかして、寝てるとか?
「篠宮? 篠宮!」
先生が大きな声で呼ぶと、
「……はい!?」
やっと気づいたのか、篠宮が慌てて返事をした。
「問2の答えは?」
「……え?」
さっきから自分が当てられていたことに全く気づいてなかったようだ。
「………」
気まずい沈黙が流れる。
「ちゃんと聞いてなかったな。バツとして、授業後の昼休みに、昨日宿題で出した問題集クラス全員分職員室に持ってくるように」

