天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


体育倉庫まで持って行ってくれるつもりなんだ。

私も体育館を出て、鍵を閉めた。

「日生くん、こんな時間まで色々ありがとね」

結局、下校時刻まで練習につきあってもらって、片付けも手伝ってもらっちゃった。

「どういたしまして」

笑顔で言ってくれた日生くん。

やっぱりその笑顔にドキドキする私。

なんか、日生くんが女子にモテるの、わかった気がする。

見た目はクールなのに、ちょっと天然で、実は優しいところ。

いつかの昼休みに流風ちゃんが言ってた、キュンってくるっていうのも、今ならわかる。

「じゃあ、また明日」

そう言って更衣室に向かおうと歩き始めた時。

「篠宮!」

日生くんに呼ばれて振り返ると、

「また時間あったら教えるよ」

そう言われたんだ。

……なんでだろう?

男子と関わるの、苦手だったはずなのに。

好きとか恋とかよくわからないって思ってたのに。

その一言が嬉しいなんて――。