雨はまだ降り続いているし、風も急に強くなって雷もすぐ近くで鳴っている。
完全に春の嵐で、またどこかに遊びに行けるような天気じゃない。
でも、家に帰るにしても服がかなり濡れてしまっていて、風邪をひいてしまいそう。
「どうしよう……」
思わずぽつりとつぶやくと、
「とりあえずそのままじゃ風邪ひくからうちに来るか?」
「え、いいの?」
「うん。両親仕事でいないし」
ってことは、玲央とふたりきりってことだよね……。
それはそれでまずいんじゃ……。
なんて思っていたら、玲央に肩を抱き寄せられて耳元で囁かれた言葉に思わず固まってしまった。
――ふたりきりで甘い時間過ごそうか?
