天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


疑われてちょっとムッとしつつ答えると、

「見た目はすごい美味そうだな」

と言いながら、玲央がお弁当箱のサンドウィッチを取った。

「味も美味いな」

「へへ~どうだ!」

参ったかと言わんばかりにドヤ顔をする私。

「うん。よくできました」

そう言って、玲央が私の頭を撫でた。

……!だから、不意打ちでそれはずるいよ…!

「…咲姫も今日で17歳か」

ぽつりと玲央がつぶやいた。

「うん。やっと玲央と同い年だね」

私は3月30日生まれだから、同じ学年でもみんなの方が先に1歳大人になるんだよね。

「だからこんなちっちゃいのかな」

「ちっちゃいは禁句です~!」

これでも一応去年より背は伸びたんだからね!

(1センチだけだけど…)

なんてくだらない言い合いをしながら満開の桜を楽しんでいたら、だんだん雲行きが怪しくなってきた。

天気予報では雨が降るなんて言ってなかったから、傘はもってきてないんだけど…。