天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


「そういう伊吹はどうだったの? イブの日」

「え!?」

あたしが訊くと伊吹は一瞬驚いた声をあげた。

そして一瞬の間の後に、

「ふたりには、ちゃんと報告するね」

そう前置きしてまっすぐ顔を上げると、口を開いた。

「私、夏川くんとつきあうことになった」

「「ホントに!?」」

あたしと咲姫でキレイにハモって、思わずふたりで顔を見合わせて笑ってしまった。

「うん。ホントに」

照れ笑いしながらも幸せそうな表情の伊吹を見て、なんだかあたしまで嬉しくなる。

「そっか~。やっぱりつきあうことになったか」

あたしはしみじみそう呟いた。

前々から「いい感じ」ってウワサになってたのを、伊吹はいつも否定してたけど。

でも、あたしはなんとなく伊吹は夏川くんのこと好きになってるんじゃないかなって思ってた。

「おめでとう、伊吹ちゃん!」

「ありがとう」

咲姫の言葉に、伊吹が微笑む。