「もしかしてなにか進展あったの?」
「え!? ないよ、全然!」
慌てて否定したけど、なんか怪しいな。
「まあでも、ふたりがラブラブに戻ったなら安心したよ」
あたしが笑顔で咲姫にそう言うと、
「流風ちゃん……」
咲姫は一瞬驚いた顔をしたけど、
「文化祭の時はホントにありがとね」
って少し目を潤ませてつぶやいた。
2学期に入ってから、咲姫と日生くんはずっとすれ違っていた。
話したくてもどう接したらいいかわからず、落ち込んでいる咲姫を見ているのは友達としてすごく辛かった。
二人の問題だから、黙って見守るべきだとわかってはいたけど。
お節介で世話好きな性格のあたしは、やっぱり黙って見ているなんてできなくて。
文化祭の前日に日生くんを呼びだして、怒ったんだ。
“今度あたしの大事な咲姫を泣かせたら一発殴る”って。
でも、それくらい許せなかった。
あたしにとって、咲姫は高校で出会った大事な友達だから。
