天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


「今生意気なこと言ったのはこの口!?」

思い切り風磨の頬を両手でつまんで引っ張ってやった。

「いででっ!にゃにひゅんだお!(何すんだよ)」

どうせあたしはイケメン好きのミーハーですよ。

彼氏いない歴17年ですよ。

図星だから余計にムカつく!

「ってこんなことしてる場合じゃないんだ! あたし、これから出かけるから。ふたりとも留守番頼むよ」

そう言って慌てて玄関へ向かう。

「夕方には帰るけど、戸締りしっかりね」

「はいはい」

「行ってらっしゃい」

ふたりに見送られて、あたしは慌てて駅へ向かった。

両親が共働きだから、あたしは小さい頃から弟と妹の面倒を見ている。

そのせいかあたしは世話好きな性格だ。

今日も両親は朝早く家を出て仕事を頑張っている。

【ちょっと遅れるから先にお店で待ってて。ごめんね】

電車に乗って落ち着いたところで、私は咲姫と伊吹にメッセージを送信した。