【Side流風】
「風磨、流奈! 休みだからっていつまでも寝てないで起きなさい!」
冬休みも残り数日になったある日の朝。
あたしはまだ寝ている弟と妹を起こしに二人の部屋へ向かった。
「なんだよ、まだ9時じゃん。せっかく今日部活ない日なんだから起こすなよ」
不機嫌そうに枕元のスマホを見てつぶやいたのは、弟の風磨。
あたしより3つ下で中学2年生。
陸上部に所属していて、放課後も休日もほとんど部活の練習がある。
でも、今日は部活がない日らしい。
ちょっと悪かったかなと思っていたら、
「あれ? お姉ちゃんオシャレしてる。もしかしてデート?」
後ろから妹の流奈に声をかけられた。
流奈はあたしより5つ下で小学6年生。
オシャレ好きなあたしの影響で、ローティーン向けのファッション雑誌を読んでメイクを研究したり流行りのファッションを楽しんでいる。
「姉ちゃんに男なんているわけねぇだろ? イケメン好きなただのミーハーだし」
………。
