天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


手をつないで、あちこちクリスマス仕様になっている園内を歩く。

賑やかなパレードの音楽。

楽しそうなみんなの笑顔。

それだけでウキウキしてくる。

「何から乗る?」

「咲姫はあれだろ?」

そう言って指差されたのは小さい子が大好きなキャラクターが空を飛ぶ小さい子向けのアトラクション。

「遠慮します!」

「あれ嫌いだった? じゃあ、あっちの童話シリーズがいい?」

「嫌いじゃないけど。 玲央、完全に私のこと子供扱いしてるでしょ?」

「うん。なんか彼女とデートっていうより妹と遊びに来てる感じ」

い、妹!?

そりゃ私はチビだけど。

同い年の女の子達に比べたら童顔だし子供っぽいかもしれないけど。

妹はないんじゃない!?

なんだかなぁ……。

全然想像してたロマンチックなクリスマスデートじゃない気がする。

「…はぁ…」

思わず小さなため息をついた時。

「じゃあ、これ乗ろう」

玲央にそう言われて顔を上げると、目の前には期間限定で内容が変わっているお化け屋敷のアトラクション。