「わぁ、すごい綺麗に撮れてる! ありがとう」
「どういたしまして」
やっぱりこういう時、背が高い人っていいな~。
「さぁ、行こう」
玲央がそう言って私の手をつないだ。
こうして玲央と手をつないで歩くの久しぶりだな。
なんて甘い気持ちに浸っていたら、
「迷子の仔猫ちゃんになったら困るから」
玲央がからかうように言った。
「だから仔猫ちゃんじゃないってば!」
「迷子になったら犬のおまわりさんに迎えにきてもらわないとな」
「ちょっと、玲央!」
「あはは。咲姫、顔真っ赤」
だって、いきなり玲央が“仔猫ちゃん”とか言うから。
それに犬のおまわりさんって、私、もう子供じゃないんだから。
少し拗ねながらも、つないだ手から伝わる温もりが嬉しくて。
こうして玲央の隣に居られることが嬉しくて。
やっぱり私は玲央のことが好きなんだって改めて思う。

