天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


そういえばふたりがつきあい始めたのって去年のクリスマス・イブなんだ。

あれからもう1年が経つなんて、なんか信じられない。

「美原!」

ひとりで感傷に浸っていたら、突然至近距離で名前を呼ばれて。

慌てて顔を上げると目の前に夏川くんが立っていた。

いつの間にか教室には私と夏川くんのふたりだけになっていた。

「夏川くん?」

「テスト平均点取れたのは美原のおかげだからさ、なんかお礼するよ」

「えっ? そんな、お礼なんていいよ」

まさかそんなこと言われるなんて思わなかった。

夏川くんは“お礼”とかするようなタイプに見えないし。

「じゃあさ、頑張ったご褒美ってことで……」

夏川くんはそこで1回言葉を切って、少し恥ずかしそうに視線を下に向けて言葉を続けた。

「イブの日、どっか遊びに行かない?」

「……えっ!?」