天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


そして私と夏川くんも、お互いコンテストで2位だったからか、最近ではカップルっぽく思われている。

クラス委員で一緒に仕事もしてるし、こうして放課後に勉強会もしているせいもあるだろうけど。

でも、私は知ってる。

コンテストの時、恥ずかしそうにしながらも日生くんとつきあってることをみんなの前で認めた咲姫を、ステージ袖から夏川くんが切なそうな表情で見ていたこと。

やっぱり、まだ夏川くんの心の中には咲姫がいること。

だから、周りが私達のことをカップル扱いしたって夏川くんは全然気にしてない。

それはきっと、最初から私のこと意識なんてしてないっていうことなんだ。


「咲姫、クリスマスイブは日生とデートするの?」

翌日の昼休み、食堂でお弁当を食べていると流風が言った。

天気が良くて暖かい日は中庭でランチしてる私達。

だけど、12月に入るとさすがに寒くて外に出られないから、最近は食堂でランチタイム。

「うん、そのつもりだけど」

大好きだという唐揚げを食べながら、咲姫が言う。