天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


広報委員の言葉に、今度は「あ~確かに!」「ホント可愛い!」あちこちからそんな言葉が聞こえてきた。

「俺の勝ちだな」

呆然と会場の様子を見つめる桐生に小さな声で言うと。

「俺は女じゃねぇっつーの!」

桐生は思い切り悔しそうな表情でつぶやいた。

「さぁ、では2年連続優勝した日生くんに今の気持ちを聞いてみましょう!」

広報委員からマイクを渡されて、

「投票ありがとうございました」

そう言って礼をすると会場から大きな拍手が起きた。

拍手が鳴りやんだところで、俺は1回深呼吸をした。

「この場を借りて、きちんとみんなに伝えたいことがあります」

その言葉に、会場中が「何? 何?」と顔を見合わせている。

「俺は、同じクラスの篠宮 咲姫さんとつきあってます。別れたとかウワサしてる人もいるみたいだけど、別れてないんで。
勝手に色々ウワサ流すのはやめてください。それから、咲姫に興味本位で近づいたり、嫌がらせするのもやめてください」