天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


――え?

夏川と美原が2位?

予想外の結果だ。

だけど、もっと予想外だったのが、ステージに立ったふたりの姿。

会場から、「可愛い~」「カッコイイ~」という一際大きな声が聞こえてきた。

「おふたりともクラスの出し物の衣装で登場です!まさしくハロウィンパーティーという感じですね~」

美原は魔女の仮装、夏川はドラキュラの仮装姿でステージに立っている。

「夏川くんは去年と変わらず第2位ということで相変わらずの人気ですね~。去年はまさかのカミングアウトで大騒ぎだったようですが」

「…ああ、まぁ…」

広報委員の言葉に、夏川は少し恥ずかしそうな様子で苦笑している。

去年、夏川はこのコンテストでステージに立った時に堂々と「好きな子がいる」宣言をしたんだ。

その好きな子っていうのは、咲姫のことで。

ふたりは少しの間だけどつきあっていた。

「そして美原さんは惜しくも去年の優勝から2位となりましたが、2年連続BEST3入り!おめでとうございます!」

「まさか今年もここに立つことになるとは思っていなかったので、嬉しいです。ありがとうございます」