天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


「日生く~ん!」

「日生センパイ、頑張って~!」

バスケの文化祭試合には、予想以上にたくさんの観客が集まっていた。

そして、女子達は相変わらず甲高い声でキャーキャーと騒いでいる。

「相変わらずモテ男だな、おまえは」

休憩中、部長の森先輩に言われて、苦笑いを浮かべる。

「ねぇ、日生くんって篠宮さんと別れたっぽいよね」

「そうなの? じゃあチャンスじゃん」

どこからかそんな会話が聞こえてきた。

ちょっと距離を置くつもりだったのに、ウワサってこんなに急速に広まるものなのか…。

「…はぁ…」

思わず誰にも聞こえないよう小さくため息をついた。

そしてあっと言う間に終了時刻になり、あとは後夜祭を残すのみとなった。

後夜祭では、メインイベント・校内美男美女コンテストが開催される。

会場となる講堂には、片づけを終えた制服姿の生徒達が続々と集まっている。