「桐生くんでしょ?」
隣でつぶやいた佐神の言葉に、
「…えぇっ!? うっそ、すごいキレイ!」
咲姫は心底驚いたような声を上げた。
「ありがと。咲姫ちゃんもすごい可愛いよ」
「え!? そ、そんなことないってば!」
桐生の言葉を、頬を赤らめて恥ずかしそうに否定する咲姫。
相変わらず素直に反応するところが可愛い。
「そうやって本気で照れるところが可愛いんだよね~。咲姫ちゃんと話してるとホント面白い。やっぱ俺とつきあおうよ」
……って、おい。
なんか今最後にサラッとすげー聞き捨てなんねぇこと言った気がするんだけど?
「おい、桐生。球技大会の約束破ってんじゃねぇよ」
思わず桐生の前に近づいて睨みながら言うと、
「球技大会? 約束なんてしましたっけ?」
桐生はそう言って首を傾げた。
「とぼけんな。俺が優勝したら咲姫にかまうのはやめるって言っただろ」
「え~言いましたっけ?」
……こいつ、マジで殴ってやりたい。
「っていうか咲姫ちゃんって日生センパイと別れたんでしょ?」
「…えっ…?」
