天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


女子のわりにはなんか体つきが男っぽいような?と思ってよく見たら、あれ桐生じゃねぇのか?

「絢斗くん、ホントに女の子みたい~」

人だかりの中にいる女子から聞こえてきた言葉に、やっぱりそうかと確信した。

それにしても、なんで女装なんかしてるんだ?

「やっぱ女装&男装カフェで桐生くんに女装してもらって正解だよね」

「ホント。完璧な女子だよね」

近くにいた女子達からそんな会話が聞こえてきた。

そっか、クラスの出し物で女装してるってことか。

「あ、サキちゃん!」

サキちゃん?

桐生が呼んだ名前に反応して視線を向けると、廊下の向こう側から咲姫が佐神と話しながら歩いてきた。

桐生に大きな声で名前を呼ばれた咲姫は、かなり驚いた顔をしている。

「……誰……? 」

完璧な女装姿に、咲姫は桐生だと気づいてない。