天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


なんかこのノリ、流風に似てるな。

ふとそんなことを思いながら、心の中で苦笑する。

「うわ!さすが去年の美男美女コンテスト出場者!」

「すごい絵になる!」

「ちょっと写真撮ろうよ!」

私と夏川くんが並んだ途端、クラスの女の子達は大はしゃぎ。

「なんかみんな大げさだよね」

苦笑しながらそうつぶやくと、

「似合ってるじゃん、美原」

夏川くんが笑顔でそう言った。

「え!? そうかな」

予想外の言葉にビックリした。

その時、不意に“夏川くんといい感じだってウワサになってるよね”っていう流風の言葉を思い出して、ドクンと心臓が高鳴った。

なに意識してるの、私。

慌てて平常心を保とうとしたけど、今度は1学期の終わりに「失恋コンビでつきあおうか」って言われたことを思い出して、またドキドキと騒ぎだした心臓。

私ってば逆効果なこと思い出してどうするの!?

あれは冗談なんだし、夏川くんは私のことなんてなんとも思ってないんだから―。