「やっぱり仮装すると文化祭っぽいね~!」
「なんかテンションあがる!」
教室でみんながワイワイ大はしゃぎしているのを見ていると、
「美原さん、魔女の衣装すごい似合ってる!」
「ホント。すごい可愛い~」
不意に話しかけられた。
「私じゃなくて衣装が可愛いんだよ」
恥ずかしくて、照れ隠しにそんなことを言ってみる。
実際、女子用の魔女の衣装は黒いマントにメイド風のスカートという誰が見ても可愛いデザインだ。
「またまた謙遜しちゃって~! その格好なら学校中の男子がキュンキュンしちゃうよ」
クラスでも明るくてノリのいい山本さんがそう言って、周りの女の子達もうんうんと頷いている。
「キャ~! 夏川くんカッコイイ!」
突然沸き起こった歓声に何事かと声がした方を見ると、夏川くんが男子用の仮装衣装であるドラキュラの格好をしていた。
「ねぇ、ちょっと美原さんと夏川くん並んでみてよ!」
山本さんが興奮気味にそう言いながら、私の腕を引いて夏川くんの隣へ移動させた。
