天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


* * *


9月下旬。

長引く残暑で、日中の日射しはまだ真夏のように暑い。

外に出る時は、未だに日焼け止めが手放せない状態だ。

そんな中、文化祭の準備が大詰めを迎えていた。

「看板完成~!」

その言葉に、周りにいた子たちが拍手した。

看板には、出し物タイトルである『Trick or treat! ~ハロウィンパーティーへようこそ~』という文字が可愛らしくポップなデザインで書かれている。

「すごい、可愛くできたね~!」

クラスの女の子達が感心したようにそう言って、楽しそうに盛り上がっている。

なんか、こういう雰囲気っていいな。

「美原さん、そろそろ仮装の衣装合わせした方がいいよね?」

後ろからかけられた声に振り向くと、文化祭委員の浅井さんが立っていた。

「うん、そうだね」

私が頷くと、

「みんな、衣装合わせするよ~!」

浅井さんが元気な声でそう言って、みんな準備を始めた。