天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


【Side 伊吹】


「伊吹のクラス、文化祭何やるの?」

2学期が始まって1週間が過ぎたある日の昼休み。

いつものように中庭でのランチタイム中、流風に訊かれた。

「ハロウィンパーティーだよ」

「ハロウィン? ってことは仮装するの?」

「うん。仮装してお菓子売るの」

「へぇ~楽しそう!」

「流風達のクラスは?」

「うちらはね、ダンス対決だよ」

「ダンス対決?」

「そう。男子と女子でグループ作って、ダンスして対決するの」

「それってN×Uの曲とか踊るってこと?」

「うん。ね、咲姫?」

「………」

流風がそう言って、咲姫に話を振った。

でも、咲姫は無言のままぼんやりと手もとのお弁当箱を見つめている。

「咲姫?」

私が少し大きめの声で呼びかけると、

「……あっ、ごめん」

咲姫が慌てて顔を上げた。

やっぱり、まだ落ち込んでるのかな。