「熱、大丈夫なの?」
「さっき計ったら37.8℃だった」
「結構高いじゃない。寝てなきゃダメだよ!」
「はいはい」
私の剣幕に苦笑しながら、玲央がベッドに腰掛けた。
「そうだ。誕生日、おめでとう」
私はそう言って鞄の中からプレゼントを出した。
このためにここまで来たんだ。
きちんと話さなくちゃ。
私は、一度深呼吸をして言葉を続けた。
「あのね。バイトしてたのは、玲央の誕生日プレゼントを用意したかったからでもあるの。だからすぐに辞められなかったんだ」
「…………」
玲央は何も言わず私が持っているプレゼントの包みに視線を向けている。
そして、少しの沈黙の後。
「これ。今、開けていい?」
そう言って、プレゼントを受け取ってくれた。
昨日、流風ちゃんとたくさん悩んで迷って買ったアクセ。
玲央はそれを手にとって、また無言になってしまった。

