「そんなの『家の事情で』とか言えばいいことだろ」
「ちょっと、バイトしてるのは私なんだよ?なんでそこまで玲央に指図されなくちゃいけないの!?」
なんか、だんだんムカついてきた。
桐生くんと一緒なのが気に食わないのはわかるけど、簡単に辞めろとか言わないで欲しい。
「あっそ。じゃあ勝手にしろよ」
言い終わると同時に勢いよく通話が切れた。
「ちょっ……」
私の言葉を待たずに無情に響くツーツーという音。
「玲央のバカ!」
思わずひとり部屋で叫ぶ。
あんなに怒ることないじゃない!
いいもん、勝手にするもん!
