私だって桐生くんと一緒にバイトしたいわけじゃない。
でも……せっかく決まったところだし、それに今回のバイトは、玲央の誕生日プレゼント代を稼ぐためでもあるんだ。
だから、辞めるっていう選択はしたくない。
「でも、あと2、3週間くらいのことだし。店長に桐生くんとシフトかぶらないようにしてもらうから」
うん、そうすればなんとかなる……と思ったんだけど。
スマホ越しに玲央が呆れたようにため息をついたのが聞こえた。
「そういう問題じゃなくて。あいつと同じ店っていうのがイヤだ」
「だからって桐生くんと一緒だから辞めますって言うわけにはいかないよ」
