“先週からバイト始めたんだけど、偶然桐生くんも同じところでバイトすることになった”
こんな感じでいいかな?
でも、「送信」のボタンを押すのにためらってしまう。
何度も見直してやっぱり変えようかどうしようか悩むこと十数分。
どうせ言わなきゃならないんだし、悩んでもしょうがない!
送っちゃえ!
心の中でひとり気合いを入れて「送信」ボタンを押したけど、妙に緊張してきた。
ホントに送っちゃった……。
どうしよう、なんて返事が来るのかな。
ひとり部屋の中で何度もスマホを見てソワソワしてしまう。
メッセージを送ってから数分後、スマホの着信音が鳴った。
相手は玲央だ。
電話がかかってくるなんて思ってなかった。
しかも数分しか経ってないのに。
まだちゃんと説明する心の準備ができてないよ。
ひとり戸惑っている間も、着信音は鳴り続けてる。
一度深呼吸してから、通話ボタンをタップした。

