天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


これぞ夏休みって感じだなぁなんて思っていたら、

「咲姫、休みだからって毎日ダラダラしてないで!」

夏休みが始まって数日でお母さんのお小言が始まった。

「みんなちゃんと部活や塾に行って休みも無駄にしてないのに。あんたは何もしてないじゃない。何もしてないならバイトくらいしなさいよ」

「え~メンドクサイ」

「面倒くさいじゃない! 何もしないなら毎日家事やってもらうよ!」

「…それもヤダ…」

「わがまま言ってるんじゃないの!こんなに休めるのは学生の間だけなんだから、あなたも少しくらい何かしなさいよ」

と、お母さんにお説教されて。

「もう、ホントうざいんだよ~」

「まぁ、うざいのはわかるけどさ。でも、バイトはあたしも時間があればした方がいいと思うな。お金稼げるわけだし」

その日の夕方、流風ちゃんに電話して愚痴ると、流風ちゃんはバイト賛成派だった。

「でも、なんか怖いっていうか……勇気出ない」

色々大変そうだし、バイトする自分の姿が想像つかないんだよね。