「それにしても、まさか夏川くんが咲姫の幼なじみだったとはね~」
私と爽くんの会話を聞いていた流風ちゃんが言った。
爽くんと偶然職員室で会った日、私は流風ちゃんと伊吹ちゃんに爽くんの話をしたんだけど。
なぜか流風ちゃんは爽くんの存在を知っていて、
「E組の夏川くんと言えば、日生くんと並ぶくらいイケメンで有名なんだよ!」
と興奮気味に話していた。
確かに、7年ぶりに会った爽くんは、名前の通り爽やかな雰囲気で、イケメンと言える顔立ちをしている。
でも、外見は良くても、性格は最悪だ。
同じイケメンと言われてる男の子でも、日生くんは私のコンプレックスも「かわいい」って言ってくれたし、いつもさりげなく助けてくれて、優しいのに。
「……き。咲姫?」
「……え!?」
「あたしの話聞いてた?」
流風ちゃんが呆れ顔で言った。
「ごめん」
私ってば、また考え込んでた。
