仲良さそうに手をつないで歩いている。
……うまくいってるんだ。
咲姫が1年の桐生くんに猛アタックされて、日生くんが毎日不機嫌だって話を聞いていたけど。
あの様子を見る限り、桐生くんとのことは解決したのかな。
「美原ってさ、日生のことまだ好きなの?」
「えっ!?」
夏川くんが、不意に訊いてきた。
私が咲姫と日生くんを見ていたことに気づいていたみたい。
「なんでそんなこと訊くの?」
「いや、なんとなく」
なんとなくで訊けるってすごいな。
確かに、日生くんのことは中学時代から好きだった。
実はつきあってたこともあるけど、日生くんは友達の咲姫のことが好きで、すぐに別れた。
咲姫が私に協力するために気持ちを隠していたことも知っていたから、咲姫に申し訳ない気持ちと、日生くんのことが好きな気持ちで悩んでた。
ふたりがつきあい始めた時は、嬉しい反面、悲しいような悔しいような何とも言えない複雑な気持ちだった。
あれから数ヶ月経って、今でも日生くんのことが好きかって考えると……。
