天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


桐生との試合は、ギリギリまで接戦だった。

でも、最後に俺がスマッシュを決めて見事優勝した。

試合終了時、悔しそうに唇を噛み締める桐生の姿が、去年の俺の姿に重なって見えた。

去年の夏川との試合では、最後にシュートを決められて悔しい思いをしたけど。

今年はリベンジができた。

「改めて、優勝おめでとう」

帰り道、咲姫が笑顔で言ってくれた。

「サンキュ。咲姫も、準優勝おめでとう」

「ありがと。でも流風ちゃんのおかげだけどね」

「まぁ、佐神は中学の時からバドミントン部だったしな」

咲姫のチームは、中学時代からバドミントン部に入っている佐神の活躍で準優勝した。

「玲央はホントに1対1で優勝したんだから、すごいよね」

本当に感心したように咲姫がつぶやいた。

「じゃあ、優勝したご褒美くれる?」

「ご褒美?」

首を傾げた咲姫の肩を抱き寄せて、耳元で囁く。