天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


「絢斗く~ん!」

「日生く~ん!」

「爽くん~!」

女の子達がそれぞれファンだと思われる男子の名前を叫んでいる。

「すごい、イケメン3人組が揃ってる!」

流風ちゃんがはしゃいだ声をあげた。

「イケメン3人組?」

聞き慣れない呼び方に思わず訊き返すと、

「桐生くん、夏川くん、日生くんの3人はうちの学校のイケメンTOP3ってことでイケメン御三家って呼ばれてるの」

流風ちゃんが説明してくれた。

さすが自称イケメン情報ツウ。

何気なくコートの方を見ると、玲央がこっちの方を見た。

そして、私がいると気づいたらしく、笑顔になった。

その笑顔に、胸の奥がキュッとしめつけられたような感覚になる。

こんなにたくさんの女の子が観てるのに。

それでも、私がいるってわかってくれたんだ。

そんな何気ないことがすごく嬉しい。

「咲姫ってすごいよね」

「へっ!? な、何が?」