女装したら、絶対女の子って言ってもばれないんじゃないかな。
ジェンダーレス系って感じ。
「なんか去年の日生くんみたいだな~」
流風ちゃんがぽつりとつぶやいた。
確かに、去年は玲央があんな風に女の子達に大騒ぎされてた。
今もイケメンとして有名人ではあるけど、女の子達からの騒がれ方は、今は桐生くんの方がすごいかもしれない。
「まぁ、日生くんも今は溺愛中の彼女がいるし。 世代交代ってとこかな」
流風ちゃんがからかうような目で私を見ながら言う。
溺愛って、恥ずかしいな。
でも、私が玲央とつきあってることは校内でもウワサで広まってるから、玲央のファンが桐生くんのファンに流れてるっていうのはあるかもしれない。
彼女としては、嬉しいような悲しいような複雑な気持ちだけど。
「桐生くんは、日生くんとはまたタイプの違うイケメンだからね」
伊吹ちゃんが言う。
そう、桐生くんは玲央とは全然違うタイプ。
学年も違うし、きっと関わることなんてない。
と、この時は思っていたのに―…。
