赤くなっているだろう頬に手を当てて、小さな幸せを感じていたら、
「はい、H.R.始めるぞ~」
担任の先生が教室に入ってきて、現実に引き戻された。
「今日からこのクラスの担任になる深町です」
先生が教壇に立って挨拶をした。
40代後半で、私たちのお父さんと同年代くらい。
穏やかで話しやすそうな雰囲気の先生だ。
「中だるみの2年生と言われるが、部活や恋に励んでたくさんの思い出を作ってほしい。もちろん勉強もしっかりしろよ~」
先生の言葉に、クラスのみんなが和やかな表情になった。
理解のある、優しそうな先生で良かった。
それからH.R.と始業式を終えて、高校2年生初日は無事に終わった。
