「あ、ウワサをすればだよ」
流風ちゃんがそう言って、教室のドアの方に視線を向けた。
私もドアの方を見ると、玲央が教室に入って来た。
「やっぱり日生くんってカッコイイよね~」
「こうして近くで見るとイケメンオーラがヤバいね~」
女の子たちのヒソヒソ声が聞こえる。
相変わらず、玲央はどこにいても目立つ存在だ。
そのまま席に着くのかと思ったら、こっちに向かって歩いてきた。
そして私の席のところに来ると、私にだけ聞こえるように小さな声で、
「同じクラスで良かったな」
そう言って、私の頭に軽く手を乗せた。
うわ、どうしよう。今、思い切りキュンときた。
玲央は何事もなかったようにそのまま自分の席に着いた。
「朝から熱いね~」
流風ちゃんに冷やかされて顔が熱くなった。
恥ずかしいけど、ああいうさりげないことがすごく嬉しかったりする。
