天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


自分の席を確認して、席に着く。

五十音順だから、私と流風ちゃんは去年と一緒で前と後ろの席だ。

「去年と同じだね」

「うん」

流風ちゃんと話しながら、教室の中を見回してみる。

玲央はまだ来ていないみたいだ。

「日生とは、一緒に来なかったんだね」

日生って名前に反応して思わず視線を流風ちゃんの方に戻すと、

「新学期だから、一緒に来るのかなと思った」

流風ちゃんがそう言って笑った。

確かに一緒に登校したい気持ちはあったけど、お互い地元が違うから電車で待ち合わせになっちゃうし。

私も玲央も朝はギリギリまで寝てるタイプだし。

それに、やっぱり伊吹ちゃんがいる時にふたりでいたら見せつけてるみたいになっちゃうんじゃないかって気がして。

「私も玲央も早起き苦手だからさ~」

「あんたたちは色気より睡眠欲なわけね」

流風ちゃん、ナイス表現!

なんてふたりで話していたら、急に女の子たちが騒がしくなった。