天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


「でもクラス離れてもお昼一緒に食べようね!」

「もちろん」

3人で話しながら校舎の中に入ろうとした時、

「「キャ~!!」」

突然、女の子たちの甲高い声が聞こえた。

ビックリして声がした方を見ると、ひとりの男の子がたくさんの女の子たちに囲まれて歩いていた。

背が高くて中性的な整った顔立ちの男の子。見かけない顔。

新入生なのかな?

なんて思っていたら、その男の子がふとこっちに視線を向けた。

そして目が合った瞬間、ニコッと笑いかけられた…気がした。

恥ずかしくて、慌てて視線をそらす。

「咲姫?どうしたの?」

すでに校舎の中に入って歩いていた伊吹ちゃんと流風ちゃんに声をかけられて、

「あ、ごめん、なんでもない」

慌ててふたりのところへ向かった。

「じゃあ、またあとでね」

「うん。またね」

A組の前で伊吹ちゃんと別れて、私は流風ちゃんと一緒に教室の中に入った。