天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


「ねぇ、咲姫、私のこと忘れてない?」

嬉しくて今にも飛び上がりそうな勢いの私を見て、伊吹ちゃんが苦笑しながら言った。

そうだ、伊吹ちゃんはどこのクラスだろう。

もう一度A組を見ても、伊吹ちゃんの名前はない。

ってことは、伊吹ちゃんとは同じクラスになれなかったんだ。

B組の方へ視線を移して伊吹ちゃんの名前を探したけど、B組にも伊吹ちゃんの名前はない。

そのままC組の名簿を見ていくと、やっと伊吹ちゃんの名前があった。

でも、C組って、私の見間違いじゃなければ爽くんの名前もあったような。

「伊吹ちゃん、C組なんだね」

「うん。クラス離れちゃったね。残念」

「伊吹は夏川くんと同じクラスなんだよね。まさかの組み合わせ」

……!

流風ちゃん、今私が敢えて言わなかったことをサラッと言っちゃった。

やっぱり気のせいでも見間違いでもなかったんだ。

伊吹ちゃんとクラスが離れちゃったのは友達として残念だけど。

伊吹ちゃんにとっては、私や玲央と違うクラスになって良かったのかもしれない……。