天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。



「咲姫、残念だったね」

「え?」

「咲姫だけクラス離れちゃって」

「え、うそ!?」

「あたしも伊吹も日生くんも夏川くんも同じクラスなのに」

「私ひとりだけ違うクラス……?」

やだ、そんなのってないよ。

せめて玲央とは同じクラスになりたかったのに。

神様の意地悪!

「咲姫!いつまで寝てるの!?」

「……ふぇ!?」

「ふぇ!?じゃないわよ! 今日から学校でしょ? もう7時半よ!」

―…………。

周りを見回すと、どうやらここは私の部屋。

そして、目の前には私を起こしに来たらしいお母さん。

え~と……つまり、今のは夢?


「なんだ、夢かぁ……」

思わずそうつぶやくと、

「呑気なこと言ってる場合じゃないわよ! 学校遅刻するわよ!」

お母さんが呆れたように言った。

学校? 遅刻?

そうだ、今日から新学期!

慌てて時計を見ると、すでに7時45分。

「ヤバい、遅刻する!」

慌ててベッドから飛び起きる。