天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


しかも漢字“孫”じゃなくて“馬子”だし。

玲央の天然ぶりは付き合い始めてからも健在だ。

ふたりで電車に乗って向かったのは遊園地。

地元から近いということもあって、小さな頃はよく家族で遊びに来ていた場所。

久しぶりに見る遊園地の景色に、ワクワクする。

「わぁ~懐かしい」

ここに来たのはいつ以来だろう?

入場ゲートを抜けると、そこは非日常の空間。

「咲姫、何から乗る?」

マップを見ながら玲央が訊く。

「やっぱり遊園地に来たからにはジェットコースターでしょ!」

私、こう見えて絶叫系好きなんだ。

「咲姫、大丈夫か?」

「大丈夫、絶叫系平気だから」

「そうじゃなくて。身長制限の話」

「ひど~い!人が気にしてることを!」

確かに、小学生の頃は身長制限引っかかって、乗れなくて大泣きしたこともあったけど。

「ごめん、ごめん。せっかくのデートなのに一緒に乗れなかったら嫌だからさ」

そう言いながら優しい笑顔で頭を撫でられた。

私は玲央のこの笑顔と仕草に弱い。