天然クール王子は仔猫ちゃん溺愛中。


「問2の答えは?」

「……え?」

どうしよう、全然聞いてなかった。

「……」

答えられずに気まずい沈黙が流れる。

「ちゃんと聞いてなかったな。バツとして、授業後の昼休みに、昨日の宿題で出した問題集クラス全員分職員室に持ってきなさい」

……げ、塚ちゃんの意地悪!

まあ、聞いてなかった私が悪いんだけど。

授業が終わると、

「篠宮、よろしくな」

塚ちゃんが意地悪そうな笑みを浮かべて教室を出ていった。

はぁ、面倒くさいな。

「流風ちゃん、先に伊吹ちゃんと中庭に行ってていいよ」

「わかった。頑張れ、咲姫」

私は流風ちゃんに声をかけると、教卓の上に置いてある全員分の問題集を持って教室を出た。

やっぱり問題集クラス全員分ともなると、かなり重い。

「篠宮」

名前を呼ばれて顔を上げると、すぐ隣に日生くんがいた。

「日生くん」

「運悪かったな、塚ちゃんに当てられて」

「……まぁね」

その塚ちゃんに当てられて答えられなかった原因が、目の前にいるんだけど。