そして、
「すみません、降ります」
上から大きな声が聞こえて、周りの人がやっとどいて道を開けてくれた。
降りた瞬間、発車ベルが鳴ってドアが閉まった。
「危なかったなぁ」
不意に声が聞こえて顔を上げると、隣に男の子がいた。
この男の子が降りるの助けてくれたんだ。
背が高くて明るい茶髪のクールな顔立ちの男の子で、かなりのイケメンだ。
……って見とれてる場合じゃない!
「あ、あの、ありがとうございました!」
わたしは男の子に頭を下げてお礼を言うと、改札へ向かってダッシュした。
なんとか間に合って自分の教室へ入った。
席は出席番号順になっているようで、わたしの席は一番廊下側の一番後ろの席。
鞄を机の横にかけてホッと一息。
なんだか今日は朝から走ってばかりだな。
なんて思いながらボ~っとしていたら、クラスの女の子たちが急に騒ぎ始めた。
不思議に思って見てみると、わたしの目に映ったのは今朝電車で会った男の子!
